2004年2月 定例県議会文教常任委員会質問要旨

地域運営学校について

松崎:   地域の市民が運営の基本部分に参画する地域運営学校について中教審の最終答申が出たが、なぜ今導入されたと受け止めているか。

県側:   地域の声を教育に反映させることの重要性や、地域のニーズに応じた学校づくりの必要性といった観点から検討され導入されたと考えている。

松崎:   地域運営学校の導入は大変重い意味があると考えている。文部科学省では平成13年度から検討し、14年度には研究指定校を全国で9校指定、それを踏まえての今回の答申だ。国としては重要な政策と位置づけている。今の学校と比べると実に様々な点で改善がなされている。校長や教員の人事については市民参加の学校運営協議会で希望を出し、市町村教育委員会もそれを踏まえて県教育委員会に要望するという。この点について県としてはどう考えるか。

県側:   具体的な人事については個別に検討するが、地域が望む学校運営のためには協議会の意見を尊重する。

松崎:   国は来年4月には開校というスケジュールを立てている。地域運営学校には評価委員会を設置したり県が市町村を支援したりすることも盛り込まれているので、県の準備が間に合うのか、前向きに取り組んで行くのか。

県側:   地域運営学校の設立は、市町村の小学校と中学校が主に対象になる。市町村教育委員会にはその評価委員会についても検討してもらいたいと思っているところだ。それにより、地域運営学校という新しい制度や学校運営そのものに対し信頼を得ることにつなげて行けると思っている。

松崎:これまで学校への市民参画を訴え続けてきたが、県側からの前向きな答弁に逆に励まされる思いがする。一層の取り組み促進を要望する。