2004年2月 定例県議会文教常任委員会質問要旨

絶対評価について

松崎:   昨年の公立高校入試の内申は中二は相対評価、中三は絶対評価であった。横浜のトップ校の合格者を調べたら、ある中学校の去年の合格者は4名で前の年の19名から激減した。そこで保護者が要望したらしく今年は22名が合格した。複数の人から聞いたところ、中学校サイドで5を甘くつけたそうだ。抜き差しならないところまで絶対評価の問題は深刻化している訳だがどう考えているか。

県側:   驚いている。学校には説明責任があり責任を持って評価してもらわないと困る。

松崎:   読売新聞に横浜市の公立中学校教員の話が掲載されているが、教員のテスト問題の作り方ひとつで評価はどうにでも変えられるそうだ。この教員の話では、4択問題のうち2つは明らかに誤りの答えにしておけば確率50%で正解となる。公立中学校で内申点を上げるためこんな意図的な操作があって良いものか。大手学習塾のホームページには、昨年の公立高校受験生の内申に奇妙な現象が起きたとある。中二の相対評価では9教科トータルの平均が31.3だったのに中三の絶対評価では35.1と3.8ポイントもの上昇があった。絶対評価は甘めの内申点となりつけ得となる。教育委員会では状況を見て指導してきたといっているが何らかの対策が必要なのではないか。

県側:   実態を把握して市町村を強く指導する。

松崎:   前期選抜では調査書のほかには面接を実施した高校が多いが、受験生の大半がよく「訓練」されてしまっていて余り差がつかなかった。そこで主だった塾が統一学力テストを準備しており、その結果を高校に提供して、Aくんの「5」とBさんの「5」の違いを見分けてもらおう、という方向に向かっていることは把握しているか。

県側:   まったく承知していない。

松崎:   すでに全国10万人の統一テストへの参加申し込みの受付が始まっている。17年度には学区撤廃も予定されているが、このままでの実施には懸念もある。入試のあり方も含めて立ち止まり検証するべきではないか。

県側:   公立高校選抜制度の趣旨に立ち返って調査書や面接などの扱いの検証を徹底して行う。

松崎:   具体的な改善策を示せ。昨年2月の当委員会での質疑を調べたら、教育委員会は学区撤廃に関して「与えられた課題を検証しながら進める」と答弁している。階段を上るように一年間をかけて選抜制度の問題をじっくり検証してもらいたい。

県側:   絶対評価については選抜制度の趣旨を十分活かせるように指導しながら進めて行きたい。的確な評価となるよう各校を指導し公平性、信頼性が保てるよう我々の責務として取り組む。

松崎:   中学校の進路指導が非常に困難になった。頼りになるものにできるよう取り組んでもらいたい。