平成19年2月28日 厚生常任委員会質疑のまとめ

<自殺対策及び精神科救急について(障害福祉課)>

松崎       ● 平成19年度予算案に関連して、まず、自殺対策について何点か伺いたい。自殺対策連絡協議会(仮称)の構成員として、どのようなメンバーを考えているか。

障害福祉課長       ○ 自殺対策連絡協議会(仮称)については、国から2年以内に設置するように求められているが、国のイメージでは、医療機関、警察、大学・研究機関、教育委員会等との連携を図ることとしている。

松崎       ● そこで、どのようなことを検討するのか。

障害福祉課長       ○ 自殺には多様かつ複雑な背景があるので、多角的に対応する必要があるが、まず、本県の特性、実態、課題等について認識を共有する必要がある。国では自殺対策大綱を策定する予定であるので、それを踏まえて、さらに検討項目を精査していくことになる。

松崎       ● 本県では約1,700人が自殺しているが、その一つ一つについて検証するのか。

障害福祉課長       ○ 全ては難しい。自殺統計では、本県の場合50歳代の人が多いのが特徴であり、東北地方では高齢者が多いということが示されているので、そうしたことを踏まえて検討していくことになる。

松崎       ● 自殺に至らないようにすることが大切である。積極的な取組みをお願いしたい。

● 次に精神科救急における二次救急についてであるが、本会議における答弁では365日対応することになると受け止めたが、それでよいか。

障害福祉課長       ○ 二次救急については、月曜日から金曜日の空白の時間帯を埋めて、24時間対応としていく。

松崎       ● 先日、東京で精神科の医師等が集まったシンポジウムがあり、私も出席したが、秋田大学や千葉県の話など、大変勉強になった。その中で課題として示されたのは、精神科の医師の確保と身体合併症であった。

県としては、身体合併症の問題について、どのように取り組んでいくのか。

障害福祉課長       ○ これまでは横浜市大病院を中心に対応してもらってきたが、19年度は新たに基幹病院に参加していただけることとなった2病院にベッドを確保して、全体で合併症の病床を14床確保できることとなった。極めて重要なので、しっかり対応していきたい。

松崎       ● そんなに対策が進んでいるとは思わなかった。

障害福祉課長       ○ これまでは身体合併症への対応は難しかったが、今回基幹病院に参加する2病院は総合病院ということもあり、対応ができるようになった。

松崎       【要望】

● 大変取組みが進んだと思っている。重要な課題なので、今後ともよろしくお願いしたい。