2007年10月 文教常任委員会質問要旨
高校生のボランティア活動について
松崎: 本会議でも曽我部議員からボランティア活動について、より計画性を持って継続的に行うべきではないかという質問があったが、この点について、自分からも何点か伺いたい。
ボランティアパスポートを導入した趣旨や目的はどのようなものか。
高校教育課長: 生徒のボランティア活動の推進のため、意識啓発、ボランティアのきっかけとなるよう、配付している。
松崎: 活用されているのか。
高校教育課長: 年度途中であるが、数校調査したところ、活動を記録しているという生徒は約10%程度であり、低い数字になっているが、ボランティアパスポートには、活動の記録ということ以外に、生徒がボランティア活動を行おうとするときに、必要となる情報も記載している。そういった際に、生徒に携行してもらい活用してもらうようにしている。
松崎: 10%は非常に低いと思う。活用してもらうために配付しているのに、低い活用率になっているということを踏まえ、改善策をどのように考えているのか。
高校教育課長: 活動の記録という点では10%という低い活用率となっているため、ボランティアパスポートには、その他にボランティア活動に必要な情報も掲載していることから、生徒に配付する際に、活用の方法やどのような情報が記載されているかということを説明していく中で生徒が活用するよう、学校の方にも求めていきたい。
松崎: 実際に高校生に聞いたところ、使おうとする気にならないと言っていた。使いたいという気にするように改善する必要があると考える。活用する側の高校生の意識とパスポートの内容がかみ合っていないのではないか。高校生から意見を聞くなどということをするべきと思うがどうか。
高校教育課長: 使いやすく、意識が高まるように、体験発表会なども企画しているので、そういう場で意見を聞いたり、ボランティアセンターのスタッフとなっている高校生に聞いたりするなどして、反映できるものがあれば反映し、改善していきたい。
松崎: ボランティア活動の推進のもう一つ象徴的なものとして、「地域貢献デー」を設定しているが、この日に活動しない学校には、経費の支援がないと聞いたが、この日に活動しなくては経費の支援が受けられないのか。
高校教育課長: 地域の施設などと連携の中で、相手先の都合などで、「地域貢献デー」に活動できず、別に日に行うということも認めている。
支援については、必要な学校には計画の提出により申請してもらい、計画の内容に応じて、予算の範囲の中で支援をしている。予算の関係もあり、すべての申請に応えていない。
松崎: まとめると、支援については、予算の範囲の中で、計画の内容により支援を決めているので、結果として支援されない学校もあるということか。
高校教育課長: お話のとおりで、「地域貢献デー」に活動する学校でも、支援しなかった学校もある。
松崎: 話はわかった。しかし、今後、ボランティア活動を推進する中で、経費の支援ということが必ずしも推進に資するものとはならないのではないか。改善の余地が感じられるが、どうか。
高校教育課長: 今後、必要経費や取組の内容、規模など、今年度の必要経費の内容を見て、来年度に向け改善するべきところは改善していきたい。
松崎: ボランティアは本来、手弁当ということもある。教育委員会が経費の丸抱えとならないようにして欲しい。まずは、自分たちが工夫・努力するということ、活動までの過程やプロセスも大切である。また、ボランティア活動を通じた地域の方々などとの交流やふれあいも大切にして欲しい。ボランティア精神の大切さも生徒に伝わるようにして欲しい。