2010年9月定例会での本会議一般質問

<質疑と答弁のまとめ>

保育施設と子どもの安全確保について

●松崎  

2 保育施設と子どもの安全確保について

(1) 子どもの安全確保について

子ども安全の取組を効果的に推進するためには、警察、学校、市町村、ボランティア団体等が情報共有を図り、発生状況や防犯対策、交通安全対策など、安全・安心に役立つ情報を、必要なときに必要なところへタイムリーに伝えることが非常に重要である。

そのためには、デジタルに慣れているわれわれの世代に加え、アナログ世代の方々も含めた情報伝達のネットワークづくりが必要であるが、県警察では、こうしたネットワークの必要性をどのように考え、整備・活用していくのか伺いたい。

また、県民の利用登録が3万件を超え、ネットワークの重要な一つといえる「ピーガルくん子ども安全メール」は、配信を希望するすべての県民に子どもの安全に関する情報を各警察署から吸い上げ、県警察本部から配信していると承知しているが、今後、より地域に密着した情報をタイムリーに配信するためには、県内の各警察署から直接、配信するシステムが必要だと考えるが、併せて所見を伺いたい。

(警察本部長)

○警察本部長答弁               ○ 警察関係の質問にお答えいたします。

○ はじめに、「ネットワークの必要性」であります。

安全・安心に役立つ情報を県民の皆様にタイムリーに提供いたしまして、また、県 民の皆様からは、その要望や警察活動の参考になる情報を逸早く受理することができる双方向の防犯ネットワークを構築することは、犯罪が起きにくい社会づくりを推進する上で重要なことであります。

ネットワークにつきましては、これまでも警察を始め、自治体、関係機関・団体におきまして、地域住民の皆様のお力添えをいただきながら、それぞれ整備されてきたところであります。

議員ご指摘のとおり、安全・安心に役立つ情報は、必要なときに必要な方々に行き届かなければならないと考えております。

例えば、女性、子ども、高齢者を対象とした様々な犯罪や事故が発生するおそれがある場合には、ネットワークを活用して、被害に遭わないための情報を行き届かせることによりまして、未然防止を図ることができます。

また、県民の皆様からも日常生活や社会活動を通じまして、要望や警察活動の参考となる事柄を情報提供していただくことによりまして、安全・安心に関する 情報をお互いに共有することができるものと考えております。

県警察では、本年7月26日、関係機関・団体のネットワークとも連携いたしまして、双方向からなる防犯ネットワーク「セーフティーメッシュかながわ」を構築いたしまして運用しているところであります。

今後も、この防犯ネットワークの充実を図ってまいりまして、安全・安心に役立つ情報をタイムリーに提供して、犯罪が起きにくい社会づくりを推進してまいりたいと考えております。

○ 次に「ピーガルくん子ども安全メール」いわゆる子ども安全メールについてお答えします。

配信は、平成20年10月1日から運用を開始しておりまして、2年が経過しようとしております。

本年8月末までの登録数につきましては、約35,000件と運用開始以来、着実に増加してきております。

最近では、登録をしている方から「第二の被害者を出さないために、わが子の事件を、是非メールで流して、再発防止に役立ててください。」などといった要望もありまして、県民の皆様からの期待を感じているところであります。

主に子どもに関わる犯罪情報の配信でありますので、内容を県警察本部におきまして、慎重に検討した上、配信しておりますが、議員ご指摘のとおり、各警察署からのタイムリーなメール発信は、県民の皆様に早期に注意喚起を促し、再発防止のためにも重要であると考えておりますので、今後、年度内の実施に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

  以上であります。