平成17年9月定例会環境農政常任委員会で、

会派を代表して行った意見発表の内容

民主党・かながわクラブとして意見と要望を申し上げます。はじめに、水源環境保全・再生施策についてです。

水源環境保全・再生施策における実行5か年計画案に掲げられた、新規財源を活用して取り組もうとしている諸事業のうち、環境農政部が所管する各事業については、いずれの事業も欠くことのできない重要な事業であると考えます。

神奈川の豊かな水源環境を、再生させ保全していくことは差し迫った課題であり、当局には、現在及び将来の県民に対する責任を果たすという事業の根幹を十分認識し、県民の理解を得ながら、着実に実施していくよう要望します。

次に、アスベスト対策についてです。

アスベスト対策については、県と神奈川労働局が協定等を締結してより協調して立ち入り検査等を行うとともに、現在実施している各種調査結果の内容を踏まえ、県民の不安を解消し、アスベストの飛散防止対策をより確実にするために、条例の制定などあらゆる手段を講じるよう要望します。

また、不法投棄については、原因者による廃棄物の撤去が行われず、生活環境保全上支障が生じている場合には、代執行による撤去を行うことは必要な措置であります。

また、このような悪質な不法投棄の発生を未然に防止するためにも、実効ある条例が必要であると考えますので、有識者とともに、県民、市町村、事業者など幅広く意見を聞きながら、地域の実情に応じた効果的な条例の制定に取り組むよう要望します。

  さらに、食育の推進について、学校給食への地域内農水産物の利用拡大にあたり、現在県内産の米による給食が取り入れられていない横浜市を含め、すべての県内市町村での食育活動促進に向け、全県的視点から課題解決に取り組むよう要望します。

最後に、温暖化対策についてです。

温室効果ガスの排出量を1990年に対し6%削減するという京都議定書の目標達成はわが国の義務であり、本県の貢献が求められるところです。そして一人ひとりの県民が自ら参加し実践する取り組みを通じて目標達成への道を歩んでいくことが大切であると考えます。

そのような観点から、クールビズ以外にも、冬に向けてのウォームビズ、そして全世界との協調の下に展開されているライトダウンキャンペーンは、そのよい契機となると考えられますので、今後は主要な県民運動として積極的に取り組むよう要望します。

以上、意見と要望を申し上げ本委員会に付託された諸議案に賛成することを表明します。