平成19年2月28日 厚生常任委員会質疑のまとめ

<芹香病院ストレスケア病棟について(病院事業庁)>

松崎       ● 芹香病院のストレスケア病棟について、居心地のよい病棟とはどのようなものを考えているか。

県立病院課長       ○ 外回りについては、窓の鉄格子は閉鎖的なイメージが強いため撤去し、建物の外壁もきれいに補修する。内部については、転倒時のけがの防止の意味もあるが、やわらかい素材の床にする。また壁や天井などの塗装を行うとともに、すりガラスから透明なガラスへ換えたり、絵画やソファを置くなど、患者さんに対してきめ細かい部分で、ストレスケアができるようにしたい。

松崎       ● 治療の内容はどのようなものか。

県立病院課長       ○ うつ病に対する薬というのも、よくなっているが、加えて、認知行動療法を行っていく。行動療法というのは、パニックや依存的な行動の過程を捉えながら変えていくというものである。また、認知療法は、例えば自分のことがだめな人間だというような認知の部分を変えていくものである。これらを併せ、折衷したような治療方法である認知行動療法というものが有効だということである。

松崎       ● 具体的な整備のスケジュールを教えてほしい。

県立病院課長       ○ ガラスや鉄格子、外壁のクラック等の補修をしなければならないため、実施設計の時間が3ヶ月程度かかる。入札手続などを経て、工事自体も6ヶ月程度かかるため、予定している20年4月に間に合うこととなる。内装については、既に18年度からできる部分は先行して行っている。備品の購入は、オープンの直前を考えている。計画通り、20年4月にストレスケア病棟が開床できると考えている。

松崎       ● 全国的に、こういったストレスケア病棟というものはあるのか。

県立病院課長       ○ 詳細は把握していないが、民間病院にはあるようだが、公的病院の中ではおそらく全国的にも初めてだろうと考えている。