2012年6月19日(火) 本会議代表質問

(質問要旨)

2.いのち輝く神奈川の実現について

(4) 脱法ハーブ問題について

 イ 脱法ハーブに関する教育委員会の取組みについて

脱法ハーブ問題は、1つの薬物問題という視点にとどまらず、青少年を取    り巻く社会環境問題として、広い視点から取り組む必要がある。

教育委員会でも、「神奈川県学校喫煙、飲酒、薬物乱用防止対策推進協議会」において、教育関係者、PTA、学校医などの保健関係者などと連携して薬物乱用防止教育の推進に取り組んできたが、社会環境が大きく変化し、有害な薬物が新たな形で出現している状況にあって、これまでの取組みだけで十分なのか大いに懸念している。

今後、脱法ハーブのような新たな問題への対応は不可欠であり、その危険性を十分に周知するためには、学校や地域における薬物乱用防止の取組みの一層の推進が重要となる。

そこで、教育委員会として、今後、この脱法ハーブの防止教育にどのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。(教育長)

(教育長答弁)       

  教育関係について、お答えいたします。

脱法ハーブに関する教育委員会の取組みについて、お尋ねがございました。

脱法ハーブは、「お香」や「アロマ」、「ハーブ」という言葉に惑わされ、吸引など誤った使い方をする若者も多く、死亡事故も起きていることから、教育現場においても、早急な対応が必要であると考えております。

5月に開催いたしました、小・中・高等学校の関係者や養護教諭、保護者、薬剤師などが集まる会議においても、脱法ハーブの危険性や普及啓発の必要性について、意見が交わされたところでございます。

そこで、県教育委員会として、5月末に、各市町村教育委員会と県立学校あてに、脱法ハーブについての注意喚起を徹底するため、児童・生徒を対象に、毎年、各学校で実施している薬物乱用防止教室で取り扱うよう、通知いたしました。

また、今年度は、これまで毎年実施したきた薬物乱用防止の研修講座の中で、特に、脱法ハ-ブを採り上げることとしております。

この研修講座については、全ての県立学校から、薬物乱用防止教育の中核となる養護教諭や保健体育科教諭の参加を義務づけるとともに、小・中学校の教員につきましても、市町村教育委員会を通じ、積極的な参加を働きかけてまいります。

さらに、今年度は、保健福祉局や警察本部と連携して、新たな指導資料を作成し、県立学校の全ての生徒に対して、夏休み前までに、ロングホームルームや保健体育などの授業の中で、脱法ハーブの危険性を周知徹底するよう、取り組んでまいります。

こうした取組みを通じまして、脱法ハーブを含めた薬物乱用防止を徹底してまいります。

以上でございます。

(要望)               脱法ハーブは、闇から闇へと際限なく広がっていく問題であり、どこまでを政策として実施すべきか、はっきりしないものである。知事、教育長、警察本部長がしっかりタッグを組んで、取組みを進めてほしい。