2016年9月23日 本会議一般質問

(質問要旨)

2.活力あふれる神奈川の実現

(2)ラグビーワールドカップ2019に向けた外国人観光客誘致の取組について

(松崎)   

 ラグビーワールドカップは、非常に集客性の高いイベントであり、観光客誘致を促進させる、またとないチャンスであると考える。

 特に、ラグビーファンは長期滞在が見込まれるうえ、富裕層も多く、消費額に大きな影響を与えることは確実であることから、来県させるために個々のニーズに合わせた周遊プランを提示するカスタマイズ機能や旅行相談に乗ってくれるコンシェルジュのような機能を用意すべきと考える。

 また、確実に本県を訪れてもらうためのプロモーションは、他の開催地域との競争を考慮すると、今の段階から迅速に検討し、準備を進めていかなければならないと考える。

 そこで、ラグビーワールドカップ2019の開催を契機に、県内への外国人観光客の更なる誘致を着実に進めていくには、一刻の猶予も許されない状況の中、ラグビーファンを対象としたプロモーションを速やかに展開することが重要と考えるが、所見を伺いたい。

(知事答弁)           

 次に、ラグビーワールドカップ2019に向けた外国人観光客誘致の取組についてです。

 ラグビーワールドカップは、世界中から多くの観戦者が訪れるビッグイベントであり、私自身、昨年のイングランド大会を観戦し、決勝戦開催地としての責任の重さを痛感したところです。

 神奈川での開催を成功させるには、大会の円滑な運営はもとより、観戦者が県内に滞在して観光を楽しみ、神奈川のファンになっていただくことが大切であり、そのための様々な準備を早急に進めていく必要があります。

 そうした準備の一環として、観戦者が県内を周遊する、 1000件のツアーの企画・商品化に向けた取組に着手しています。

 今後は、そのツアーを、多くのラグビーファンの訪日が見込まれるイギリス、フランス、オーストラリアなどの旅行会社が商品化し、観戦チケットとセットで販売していただくよう働きかけてまいります。 また、個人旅行で訪れる観戦者に向けては、ラグビーファンに人気のあるラグビー雑誌を通じて、神奈川の魅力を知ってもらうために、雑誌の記者などを招請し、県内の観光地を紹介することを検討していきます。 あわせて、観戦者が県内を訪れたときに、好みの観光コースを自分で設定できるように、県のインバウンド用ホームページに、おすすめの観光地と、それらを効率的に周遊するコースを案内する、コンシェルジュ機能を持つ特設サイトを開設します。 こうした取組により、ラグビーワールドカップに訪れる外国人観戦者を、観光客として着実に県内に誘致してまいります。

(松崎)     ラグビーワールドカップに向けた外国人観光客の誘致について、再質問します。 来年の秋頃までには組み合わせが決まり、組み合わせが決まればチケットも販売されると仄聞している。この動きを見据えた取組みは必要不可欠と考える。そうしますと、いよいよ時間も実は限られてきており、大変な危機感を覚えている。

 残りあと1年、本県が他地域との競争に勝ち抜き、外国人観光客の着実な誘致に成功するために、具体的にいつ、どのような取り組みを進めようとしているのか、知事に伺います。 

(知事答弁)             ラグビーワールドカップに向けて、他地域に負けないような観光客を呼び込むための方策についてでございますが、 多くのラグビーファンを神奈川へ誘致するには、ワールドカップのチケットが販売されるタイミングに合わせて、プロモーションを展開していくことが大変効果的だと思います。

 このチケット販売のタイムスケジュールは、現在まだ示されておりませんので、引き続き情報収集をしっかりと行っていきます。

 なお、イングランド大会等のタイムスケジュールを参考にしますと、早ければ2017年度中にチケットの発売が開始されると想定されます。

 また、チケットの発売が開始される前に、チケット付きツアーを販売できる旅行会社が決まりますので、決まり次第、神奈川を周遊するツアーの企画を働きかけてまいりたいと考えております。

(要望)                 ラグビーワールドカップに向けた外国人観光客誘致については、只今答弁もありましたが、時間軸、これを是非意識して取組みを加速していただくよう要望します。