2017年3月3日 県民・スポーツ常任委員会質問要旨

(質問要旨)

レクリエーションスポーツとしてのゴルフの振興

松崎        本県では、県有地を活用して、元々は茅ヶ崎市の市営ゴルフ場としてスタートした「茅ヶ崎ゴルフ場」があるが、閉鎖の話があり、県民にとって気軽に利用できるゴルフ場が一つ減ってしまう状況にある。 他方では、グラウンド・ゴルフのように、ゴルフの楽しさを活かしながら、身近なところで気軽に楽しめるレクリエーションスポーツも盛んになっている。

  2020年のオリンピックの翌年には、ゴルフ、グラウンド・ゴルフを種目とした、ねんりんピックが開催され、50万人の方が本県を訪れる見込みとなっている。 ここで数点質問したい。

 ゴルフの競技人口が減少していると言われている一方で、グラウンド・ゴルフなどは私も選手をやっているが、気軽に楽しめるものもある。レクリエーションスポーツとしてのゴルフあるいはグラウンド・ゴルフといった、ゴルフと名称がつくものは、実は裾野が大変広く、健康づくり、未病対策などに非常に有効だと思われるが、どのようなイメージで捉えているか。

スポーツ課長      

 レクリエーションとして行われるゴルフは、グラウンド・ゴルフやターゲット・バードゴルフなどがあり、またパークゴルフ場も県内で増えてきている。県内の状況は、協会の会員数で申し上げると、ターゲット・バードゴルフ会員数は約2,500名、グラウンド・ゴルフ会員数は約2,000名、パークゴルフ会員数は約1,200名であり、特に高齢者が楽しまれている。これらは身近な場所でできることもあり、未病の面でも非常に良いと考えている。

松崎      未病の部分でも非常に良いとの答弁があった。私も行っているが、気がついたら何キロも歩いている、時間もそれほどにかからない、グラウンドさえあればどこでもできる、というのがグラウンド・ゴルフの良いところである。

  また、ゴルフ場についても色々な方が、身近に利用できるようにという観点から、他会派からではあるが、議会で質問があった。このような議論は議会でこそできるものである。議論を受け止めて、スポーツ局ではどのように展開していくか検討していただきたいと私も強く思っている。

  冒頭申し上げたとおり、ねんりんピックが2021年に本県で開催されるが、ゴルフについては必須種目になっている。グラウンド・ゴルフも選択的ではあるが実施種目に入っている。

  ねんりんピックの種目について、参加者数などの実施状況がわかれば伺いたい。

スポーツ課長      

 ゴルフは、第1回から開催されており、全体で例年160人程度が参加している。残念ながら本県選手団からは現在出場していない。

  グラウンド・ゴルフは選択種目ではあるが、人気の高まり等を受けて、近年毎年開催されている。全体で400人程度の参加であり、コースの違いからゴルフよりも参加者数が多くなっている。

  本県では政令市からも県とは別に毎年選手団を派遣している。出場枠の6名の選手を、それぞれ3政令市と本県で出場しているところである。

松崎        これから振興していく余地が大分あると逆に受け止められた。 最後に伺うが、グラウンド・ゴルフやターゲット・バードゴルフは、学校のグラウンドや広場などの身近な場所で味わうことができる楽しいスポーツである。また、お年寄りから子どもまで、非常に垣根が低く、取組みやすいスポーツである。

  生涯スポーツを推進していくことは、現在検討されているスポーツ推進条例、スポーツ推進計画の大きな背骨となっている考え方である。そういった面においても馴染みのあるスポーツである。

  このゴルフ振興についてどのように考えているか。

スポーツ課長      

 昨年行った、「県民の体力・スポーツに関する調査」結果によると、「これから行ってみたい野外活動、または今後も行いたい野外活動」で1番にあげられたのが「登山・ハイキング」、2番目が「サイクリング」、3番目が「ゴルフ」という回答だった。

  特に、60代、70代の方は、「今後行ってみたい、あるいは今後も行いたい比較的軽い運動として行うスポーツ」について、「グラウンド・ゴルフなど」と答えた方が非常に高い数値を示していた。

  ゴルフは小さな子どもから楽しく親しめ、行いやすいものである。また、グラウンド・ゴルフやターゲット・バードゴルフ等については、どこでもできるものであり、高齢者も含めて、皆で楽しめる。スポーツをするきっかけとして非常に良く、また長続きし、仲間もいるということで、非常に良いものと考えている。

  団体等とも上手く連携を図りながら、振興できることについてはお手伝いさせていただきたいと考えている。

(要望)     今の答弁の中で、ゴルフの振興を手伝っていきたいとのことで、極めて前向きな答弁と受け止めた。

  パークゴルフ場が最近県内で増えている。千葉県にはグラウンド・ゴルフ用の合宿施設付きの、全天候対応型の屋内施設もある。本県からも私の住んでいる金沢区からも、そこへ合宿に行く皆さんが、何チームも何グループもあり、非常に熱が高まっている。

  茅ヶ崎ゴルフ場の閉鎖の話があることは大変残念であるが、2021年のねんりんピックを盛り上げることからも、生涯スポーツとしてのゴルフ、グラウンド・ゴルフ、パークゴルフ、ターゲット・バードゴルフ等を含めて、ゴルフの振興について取り組んでいただきたい、答弁をしっかり実践に移していただきたい、ということを要望して質問を終える。