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2018年6月19日 本会議代表質問

(質問要旨)

2 安全・安心かながわの実現

 (2) 通学路の安全確保に向けた取組の更なる強化について

(松崎)   

  先月7日、新潟県内において小学2年生の女子児童が殺害され、自宅近くの線路上に遺棄されるという事件が発生した。この事件により、全国的に通学路の子供の安全確保に対する関心は高まっているが、県内の通学路における子供の見守り活動等を行う防犯ボランティア団体及び子供たちが緊急時に駆け込むことができる「子供110番の家」は、減少している。

  そのため、通学路における子供の安全確保の必要性が叫ばれている今こそ、科学警察研究所が開発した「聞き書きマップ」や「ホットスポットパトロール」といった効率的・効果的な技術や手法を導入し、地域における自主防犯活動を活性化することは、重要な取組だと考える。

  そこで、県警察では、通学路の安全確保のため、ボランティア活動の裾野の拡大や活発な活動を推進することについて、どのように取り組んでいくのか、伺いたい。

(警察本部長答弁)               

 通学路の安全確保に向けた取組の更なる強化についてお答えします。

  子供が被害者となる犯罪は、一たび発生すれば、被害者等の心身に深い傷を残すとともに、地域住民の方々に著しい不安感を生じさせ、体感治安に大きな影響を及ぼすものであります。

 そのため、県警察では、各種取組を強化しているところですが、子供の安全対策を推進するに当たっては、防犯ボランティア団体等との連携が重要であります。

 しかしながら、近年、子供の見守り活動や「子供110番の家」などの子供の安全確保のための防犯ボランティア活動に従事する方が、減少している傾向が見られます。

 そのため、県警察では、防犯ボランティア活動に従事する方々の裾野の拡大や活発な活動を促す取組を推進しております。

 まず、ボランティアの裾野拡大のための取組としましては、若い世代の参加促進に向けて、ホームページ上での呼びかけや大学生等への直接の働きかけの強化、更には、企業に対する社会貢献活動としての防犯活動への取組要請などをしているところです。

 次に、活発な活動を推進するための取組としましては、県警察ホームページ上でのマニュアルの掲載、不審者や犯罪等に関する情報のタイムリーな発信などを通して、防犯意識の高揚等に努めております。

 また、こうした取組に併せて、関係機関と連携し、防犯ボランティア団体等との会合や合同パトロール等の機会を通じて、議員からご提案のありました「聞き書きマップ」や犯罪の起きやすい場所を重点的に見回る「ホットスポットパトロール」について周知を図るなど、活発な自主防犯活動の促進に努めてまいります。

  県警察では、引き続き、県内の防犯ボランティア活動が将来に渡り持続可能なものとなり、関係機関・団体が緊密に連携して、地域ぐるみで子供を犯罪被害から守ることができるよう、各種対策に取り組んでまいります。

(要望)                子供の安全に万全を期すため、新たに科学警察研究所が開発したIT技術を活用して、地域の防犯マップを手軽に作成できる「聞き書きマップ」や、犯罪の起きやすい場所を重点的に見回る「ホットスポットパトロール」といった自主防犯活動に関して、積極的に周知を図っていくということでございました。新潟の事件もあり、子供を持つご家庭を中心に住民の不安が高まっておりますので、その不安を解消していただくよう要望いたします。