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2018年12月14日

(質問要旨) 横浜湘南道路と高速横浜環状南線の整備促進について

(松崎)

  「自動車専用道路網の整備」のなかでも「横浜湘南道路」と「高速横浜環状南線」について質問する。この道路が整備されれば、産業や観光などに好影響を与えることから、開通への地元の期待も大きい。そこで、私の地元である「高速横浜環状南線」を中心に、「横浜湘南道路」と合わせて何点か伺いたい。

  この路線は、栄区の桂台地区や庄戸地区といった住宅地を通ることから、地元の方々から大気汚染や地盤沈下など、沿道環境を心配する声が多くあったと記憶しています。そこで、これまでの経緯について伺いたい。

(答)

  桂台トンネル計画に住民の皆様から地盤への影響についての意見があり、有識者による検討を経てシールド工法を採用した。また、庄戸地区(神戸橋)計画に住民の方々から騒音などについての意見があり、住民との話し合いを経て、更なる環境対策を計画に追加した。

(松崎)

  横浜湘南道路と高速横浜環状南線が接続する栄インター・ジャンクション付近では、橋りょう工事などがはじまっており、道路の開通に期待が高まっている。横浜湘南道路と南線は、いつ開通する予定なのか。

(答)

  事業者発表によれば、土地収用法の手続き等が完了した場合、平成32年度に開通する見込です。

(松崎)

  事業の推進にあたっては、地元住民の理解を深めることが重要である。これまで事業者が、環境対策について、どのように取り組んできたのか、伺いたい。

(答)

  高速道路会社が騒音計、振動計を設置し、工事中の影響を監視している。平成6年に環境影響評価を実施したが、継続的にフォローアップを実施している。平成27年度にフォローアップを実施して、環境保全目標を達成したことを確認している。

(松崎)

  「高速横浜環状南線」が開通した場合、その効果は、地元住民の方々をはじめ、産業にも大きなインパクトを与えると思う。金沢区の臨海部にある工業団地は、市内でも有数の産業集積地であり、南線の整備は、地域の新しい強みも生まれると期待しているが、どのようなメリットがあるのか伺いたい。

(答)

  まず住民のメリットとしては、地域の幹線道路の混雑緩和や交通事故の減少(環状4号線)などがあげられる。また産業へのメリットとしては、金沢臨海部には約1200社が集積している。高速横浜環状南線と横浜湘南道路の整備により、圏央道、新東名と首都高速道路湾岸線、国道357号線、横浜横須賀道路がつながりそのメリットは計り知れない。横浜港と首都圏内陸部の所要時間短縮も大きい。

(松崎)

  「横浜湘南道路」と「高速横浜環状南線」の整備促進に、県はどう取り組むのか。決意を伺いたい。

(答)

  圏央道の整備により観光振興などに大きなストック効果が生まれる。一方、つながるべき道路がつながっていない現状があり大きな課題と認識している。引き続き、南線などの整備促進に取り組む覚悟である。県は工事が円滑に進むよう、埋蔵文化財調査なども含めて関係機関調整による協力をするとともに、県内自治体や経済団体と連携し一層力を入れて国等への働きかけに取り組み、両路線の早期整備を実現してまいります。

(松崎)

  「横浜湘南道路」と「高速横浜環状南線」の整備は、広域的な移動性向上や経済活動の活性化、周辺道路における渋滞緩和など、地元にとっても大きな効果が期待される。今後も、環境に配慮しながら事業を進め、県としても、国等への働きかけをしっかりと行っていただきたい。